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短歌のリズムで

言の葉が群れをなすかな鰯雲 暮れゆく空で歌になるらむ

置かれた場所と咲くための選択

またまた若者の事で申し訳ないのですが、あまりにも読解が浅くて誤った解釈をされている方が多いので一言書いておきたいと思います。

シスター渡辺和子さんの本でも有名な「置かれた場所で咲きなさい」という言葉があります。

どうやら社会に馴染めずに心が病んでしまう多くの若者が、この言葉を全く理解出来ていません。そもそも文章を沢山読んでいないことが原因だと思いますが、嘆きの原因となる出来事がどのように導かれたのか、根本の原因からただ目をそらしているだけの人が目立ちます。もっと辛辣に言えば、「方法や手段が解らず逃げているだけ」なのかもしれません。

「置かれた場所で咲きなさい」を私は「選べなかった運命と自ら選択できる人生」という言葉に変換して解釈しています。

置かれた場所というものは、自らが選択できない状況や環境のことです。生まれた国、生まれた場所、親、身体的な特徴など、自分ではどうしようもない、変えることが出来ない事象を指しています。
また、咲きなさいという言葉には、自らが進むべき方向を選択できるようになった時は、場所のせいにしないで自分で選んで自分の咲ける場所や生活できる場所を求める努力をしなさいという意味が込められています。

他人とのコミュニケーションが可能になった時から、自分の選択は始まっています。
つまりテロリストに拉致されてグルグル巻きにでもされていない限り、選択の余地が存在します。最悪の選択から最良の選択まで、何万通りもあるかもしれませんが、とにかく自分で判断して選ぶことができるのです。このことは余程の制約が課された環境にない限り、言い訳できないものです。つまり嘆きの対象にはなり得ません。自分が選んでいるのですから、すべての責任は自分にあります。誰のせいでもありません。選択出来る場所は置かれた場所ではないのですから、自分が判断していくらでも変えられるものです。

私は就職初日であっても「この会社はダメだな」と思ったら辞めることにしています。
※実際に半日で辞めました。その後その会社は消滅しました。
確かに犠牲も伴います。けれども選ぶことが出来ます。自分で判断して行くか止めるかを決められるのです。「それは強い人だから出来るのだ」という人もいらっしゃいますが、判断をして選択をするということは少なからず何人かは敵に回すことに繋がります。
だったらもう強くなるしかないと思っています。

「何処かに行けば自分が自分らしく咲くことができる」というのは幻想です。

場所が自分を咲かせるのではない、自分が咲く場所を選んで、その上で多くの敵と対峙しながら居場所を確保して花を咲かせるのです。

「誰とも戦い争うのは嫌だ」「多くの事に妥協しながら生きるのも嫌だ」「正しい事を貫いて生きたい」「きっと自分に合う職場や環境があるはずだ」などと言うのであれば、もはや最強レベルに強くなって孤高のオオカミとして生きていくのか、囚われの身としてすべてを受け入れて従って生きていくのか、決めなければなりません。なんとなく幸せで・・・などと言う曖昧な価値観のもとで不平や不満を口にするべきではありません。

「他人(肉親も含めて自分以外の人)は自分とは違う生き物だから決して理解することなどできない」

これは私が13歳のときから心に留めている加藤諦三先生の素晴らしい言葉です。
人生の多くの場面でこの言葉が私を支え、助け、励ましてきました。この言葉が腑に落ちる度に、私の精神は強靱になっていきました。依存していたものが一つ消え二つ消え、今までの甘えの多くを失ったとしても、何ら怖くはない、平然とした自分が保てているのです。それすらも自分の選択であり、自分の責任なのでしょう。選ぶことはいつだって出来るのです。

人生の最終目的は一体何なのか。それすら決まっていないのなら愚痴を言ってもはじまりません。お金ならお金を貯める手段を、やりがいならやりがいを貯める手段を、人助けなら人助けを多くできる手段を、家族なら家族を豊かにできる手段を、追い求めなければなりません。

すべては手に入りません。
だから常に選ばなければならないのです。
咲かせてくれる呑気な場所などありません。
咲くという強い意志を持って突き進む。その為にはあらゆる障壁を排除する覚悟が必要です。

・ 植物は決まって土に水を遣る花や葉からは水を吸わない

2021年10月11日
短歌 ミルク
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コメント

プロフィール

HN:
ミルク
性別:
非公開
趣味:
頭の体操
自己紹介:
気づく人だけが手に入れられる
輝きを求めて、日々の宝探しを
楽しむように短歌のリズムで進む
足あとのようなものです。

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