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短歌のリズムで

言の葉が群れをなすかな鰯雲 暮れゆく空で歌になるらむ

馬鹿正直に見えること

自虐嗜好があるわけではないのですが、私は目前のリスクに対してあまり躊躇がありません。一般的には損だと思われることもあまり厭わず、特に仕事においてはまず相手にメリットを十分に与えてから進めています。義理の押し売りと思われても嫌なので、たいていのことは(ドブに捨てたこと)と考えるようにしています。お金も物も義理も情も、他人(自分以外の人)にしたことはすべて無かったこととして考えるという思考です。なんだか消耗するのは自分の所だけで、大きな損をしたと考えられなくもないですが、自分の気持ちが一番すっきりとして、ストレスがたまらない方法を突き詰めたらこうなりました。

私が掘っている訳でもなく、メリットを取らされている相手は何故かしら自分で自分の落ちるであろう穴を掘っていってしまいます。慣れとは恐ろしいもので、これが普通、これが常識、これが正しい、私が有利、私が優先と思い込んでしまうのです。起爆装置をこちらが握っていることにも気付かず、そしてスイッチを押してもいないのに、結果自ら掘った落とし穴に落ちてしまう。
それは面倒なことが目前にあることに気付いていたのに、都合良くそれを避けることができたと思い込んでしまったが故の結果なのです。私の周りにはそんな人や会社が多すぎて、毎年のように穴に落ちて嘆いている人や無くなってしまった会社を目にする始末です。

面倒なことや負担になることを避けて生きられるのはただの幸運でしょうか。

私は逆に不運だと思うようにしています。
なぜなら、私には巡ってこないリスクを、他の誰かが取っていると思えるからです。後に自分でリスクに気が付いたとしても、起爆装置は自分の手にはないのです。もはや地獄のような一面の地雷原を進むしかないことに例えられます。僅かな面倒も放置しておけば大きな破壊力となって迫ってきます。目先の幸せを追うのではなく、目先の不幸せを追うことが、結果として心に安定をもたらすことを知って、日々の戒めとしています。

面倒は避ければそっと回り込み背中で吾を押して微笑む

私がダメだと判断し辞めた会社は、数年を経てすべて此の世から無くなった。時間は決して私のように甘ちゃんではない。

2019年11月14日
短歌 ミルク
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プロフィール

HN:
ミルク
性別:
非公開
趣味:
頭の体操
自己紹介:
気づく人だけが手に入れられる
輝きを求めて、日々の宝探しを
楽しむように短歌のリズムで進む
足あとのようなものです。

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