○○遺産という言葉がやたらともてはやされています。形あるものを保全管理するのはもちろんですが、真に大切なのは形にならずに残されたものの方だと思います。伝承や教訓、職人技や土地の風習など、それが人の生活の上で少なからず戒めとなるならば、守り伝えることはとても大切です。壊れてしまってもよいものがあるとすれば、それは極めて安易な自戒の心です。守る決意のない約束など、決して長続きはしないもの。どんな困難に見舞われても戦争はしないとの固い誓いを心に刻み、静かに今日の日と向き合いたいと思います。
川風よ穏やかであれ灯籠の中の平和は乱さぬように
歴史から学ばねばならないのはその裏側で、小さな影こそ見捨ててはならない。
2019年8月6日
短歌 ミルク