1Lは900mlに、ハムは4枚が3枚に、スティックパンはどんどん短くなって、実際の中身は圧縮されています。コストを下げることに反動はつきものですが、いつの間にかということのなんと多いこと。確かにこの世は移ろうものですが、気付けぬ自分が悪いのか、相手の手段が巧妙なのか、なんとも後味の悪いせめぎ合いです。その時代のものがその時代の空気や景色を甦らせてくれるものだとしても、折に触れて見返さなければ忘れられたも同じことです。手紙も日記もアルバムも静かに語りかけてくれていたけれど、スマホに追いかけられて聞こうともしなかった自分は、とても大切なものを見失っているような気がしています。
違和感は心の声と受け取って見廻してみる巻き戻しつつ
記憶のテープレコーダーは旧型だけど、まだまだ使える昭和品質。
2019年7月21日
短歌 ミルク