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短歌のリズムで

言の葉が群れをなすかな鰯雲 暮れゆく空で歌になるらむ

更に読めない人々

※2019年5月にこのブログを始めるにあたり、最初に投稿した記事の一部を再度掲載します。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ブログをはじめるにあたり

 こちらに公開する短歌は、他所で一度投稿し、削除したものなどを中心に、未投稿のものなども追加してゆく予定でおります。投稿した歌をそのままにしておいてもよかったのですが、幾つかの理由で、こちらにあらためて掲載することといたしました。私がブログでの公開の形に行き着いたのは、こんな理由がありました。

1・無料とは言え、参加者が膨大な数の投稿をしてしまうと、リソース(サーバの容量やトラフィック)を占有してしまい、他の参加者に悪い影響が出てしまう恐れがあります。折角皆さんが投稿したり、読んだりしたいが為に参加しているのに、繋がらないとか、機能に制限が設けられるといった弊害が実際に起こっていたので、たくさん投稿すべきではないという方向性で参加することにしました。また、数百や数千の投稿があっても、実際に遡って見ることは現実的に不可能に近いことから、自分が消費するリソースを最小限に抑えておこうという気持ちになりました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こうやって危惧していたことが次々と現実になり、もはや短歌投稿サイト「うたよみん」は存続も危ぶまれる状態に近いことが明らかになりました。ブログを定期的に読んで頂いている方は既にお気づきであったと思いますが、私は過剰に反応していたわけでも、デタラメを叫んでいたわけでもありません。結果から類推される原因を分析しただけに過ぎないのです。
現代の様々なサービスに「性善説」の期待や対応は望めません。
すべてはビジネスと直結しており、利益が出なければ撤退することもやむを得ません。
無料、無償、0円という表向きのうたい文句の裏側を想像できなければ、妙な期待をして損をしたとわめき散らす人になりかねません。SNSのハードルと共に、短歌のハードルが下がったと勘違いすることは、自滅することを意味しています。
投稿のハードルが下がっただけで、短歌を作るハードルはいぜんとして高いままあるのです。誰でも作れるのではなくて、誰でも投稿できるということでしかありません。

現状は、ハイレベルの短歌が投稿されるサイトでも、短歌を題材にした会員交流サイトでもありません。ただの呟き投稿サイトに近いと思います。しかし、それらは既に他にあるものばかりで珍しくもなんともありません。短歌という免罪符、歌人というそれっぽい呼び名、そんな張りぼての中身すっからかんの投稿が続くサイトの必要性が問われるのも時間の問題でしょう。

何万首投稿していても、消えるときは一瞬です。

自分にとって短歌とは何なのか、短歌にかける時間とは何なのか、短歌と共に過ごす日々とはどのようなものなのか、今一度問いかけてみる必要があると思います。
豊かな心が短歌を醸成します。
豊かな量、豊かな環境、豊かな生活ではありません。
ページに一首しか書かれていなくても、その余白をよしとする心構えこそが豊かな心の源流です。
僅かな余裕もなく、自分の権利を主張し続ける、我も我もという欲にかられた状態では、短歌など紡げないことを知るべきです。
きっと言葉はそれを許さないでしょう。

よいねやフォローやコメントから解放された投稿サイトが一体どこまで生き延びられるのか甚だ疑問ではありますが、それも時代のふるいなのだと思わざるを得ません。

必要のないものを容赦なく圧縮して時代は前進し続けるのでしょう。肝心の人が圧縮されないことを願うばかりです。

原因がわからないという当事者は傍観者という傘を掲げて

読めない人は結局何も読めない。短歌も少し先の未来も、人の心も。

2020年7月23日
短歌 ミルク
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コメント

プロフィール

HN:
ミルク
性別:
非公開
趣味:
頭の体操
自己紹介:
気づく人だけが手に入れられる
輝きを求めて、日々の宝探しを
楽しむように短歌のリズムで進む
足あとのようなものです。

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