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短歌のリズムで

言の葉が群れをなすかな鰯雲 暮れゆく空で歌になるらむ

さらば「うたよみん」

短歌を食い荒らす「害虫」になりたくはない

数々の予兆の果てに、いよいよ投稿サイトも最後の断末魔の声をあげ始めました。
あまりに不用意で野放しであった環境は、各々の勝手なSNSルールによってねじ曲げられ、短歌投稿という本質を失ってしまいました。運営が常に意識していたのは、「短歌の投稿」ではなく、「投稿という動作」の方でした。閲覧や検索、過去の歌を読み返すことなど、本来必要であるべき機能ではなく、登録者の数や意味のない「よいね」、「フォロー」の集計、身内と思われる「お仲間」の歌人に対する忖度など、本質とかけ離れた間違ったベクトルに注力してきたからだと思われます。「よいね」の数も解らない、「コメント」もできない、検索もできない、そんなサイトに自己顕示欲が大好物の人が集まるのかどうか、甚だ疑問でもあります。

当初よりそんな無秩序な参加者の多さを危惧して、再三にわたって警告し、イヤミのようなスローガンを掲げてもなお、自己愛に満ちた投稿ゾンビが減ることはありませんでした。
サイトの衰退は半分は運営が、半分は私達参加者の責任でもあります。
そして投稿サイトの衰退は、そのまま短歌の衰退へと繋がっています。
明確な基準(ものさし)がなければ、いずれどのサイトも消滅してしまうことでしょう。
短歌は流行などという曖昧なものに、いちいち付き合ってはくれないものです。

何度でも言いますが、短歌は日記でも呟きでもありません。

一種の修行です。

お経が読めるからお坊さんなのではありません。
経典の精神を学び、実践しているからこそお坊さんなのです。

投稿しているから、歌人ではないのです。
短歌もどきは何処まで行っても短歌もどきに過ぎません。
SNSにはびこる「なんちゃって短歌」「なんちゃって歌人」に別れを告げなければ
いつまで経っても成長のない短歌と一緒に、その場所をグルグル回るだけの時間つぶしになってしまうでしょう。一体いつまで時間は付き合ってくれるのでしょうか。
歌人モドキの「自分」が大好きな「おじいちゃん、おばあちゃん」になるまで、短歌は見放さずに側にいるでしょうか?

「私性」を超えて行かないかぎり短歌に未来はない

SNSだから、永遠に残るなんて幻想をまさか信じてはいないでしょう。
意味の無いもの、価値のないものはいつか排除されます。
たった一文字であっても、残しておくことにはコストが掛かります。
リソースを無慈悲に分別する作業は、今も世界中で行なわれています。
多くの人は突然のサイト閉鎖でそれを知ることになるでしょう。

近いうちに必ず、「短歌もどき」のニセモノを暴くシステムができるでしょう。
俳句だから、短歌だから、比較や採点や評価が難しいと言えるのは今だけです。
従来の価値観を吹き飛ばす、新しい価値基準が出てくれば瞬く間に分類されると思います。

そしてもう簡単には、短歌とか歌人とか、そんな言葉も使えなくなっているかもしれません。
やはり人はいつでも試されていますし、サイトはいつ消えて無くなってもおかしくない状態です。

今後は私もブログでの投稿をメインとし、徐々に投稿サイトとは距離を置こうと思っております。

病なら不治の病でここはもうホスピスと化す さらば「うたよみん」

流行を追いかけた報いは容赦なく襲いかかる。短歌は流行の対極にあり。

2020年7月20日
短歌 ミルク
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コメント

プロフィール

HN:
ミルク
性別:
非公開
趣味:
頭の体操
自己紹介:
気づく人だけが手に入れられる
輝きを求めて、日々の宝探しを
楽しむように短歌のリズムで進む
足あとのようなものです。

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