長寿や病気平癒を願いながら折る鶴には、人の力ではどうしようもないことに対する願いが込められています。あらゆることを知恵と科学技術で乗り越えてきた人類が、それでも抗えぬ大きな力に加護を求めて折り、祈っているのです。人が自身の力を過信し、慢心し、神と錯覚したときに自然にはない邪な力が生まれたら、もしかしたら自らを滅ぼす道を選んでしまうかもしれません。そうならないように、人も自然の理の中の一部だと、努力し続けることが大切だと思います。
折りすすむ 平和への道 祈りつつ 斥を産まない 努力惜しまず
重力はすべてに平等で、斥力を持たない。自然はこれに従っている。
2019年8月9日
短歌 ミルク