投稿サイト「うたよみん」もいよいよボリュームダウンが進んで、ついにWEB画面からの新規投稿や通知、コメント機能などが無くなりました。システムのリストラのようなものですが、生き残るための選択だと思いたいものです。
タブレットやスマホも使えますが、キーボードを叩いて文章を入力したい私のような古いタイプの参加者はきっと敬遠するでしょう。短くても言葉は言葉、文章は文章です。スマホやタブレットで入力しているから、誤字や脱字が無条件に許されるわけではありません。言葉よりもコミュニケーションを優先するあまり、言葉が蔑ろにされていることは大変残念なことだと思っています。
集中と選択ということがリストラの詠い文句として使われます。本来は残された機能や設備が従来以上の働きや効果をもたらすことを想定しての考えですが、果たして投稿サイトにおいては一体何に集中が成されるのか、甚だ疑問でもあります。
利用者が増えず、サービスが縮小されたり消滅してしまうことの原因はサイト自身と利用者にあります。このどちらもが成長できなかったことがすべてです。仲間内への忖度や利用者が勝手に作ったムラ社会での独自ルールや、意味のない順位付けなど、本来の短歌投稿とは関係のない事柄がすべての足枷となっていたと思います。サイトの作り方によっては結社のリアルな歌会に匹敵するような評論を戦わせることも可能なほど、優秀な参加者、優れた短歌がたくさんあったと思いますが、もはや短歌の上達や知的な交流よりも雑談メインのコミュ優先サイトになろうとしてしまったことがすべての引き金になったのでしょう。サービスは利用者の意識で変わってゆくものだと思います。利用者も大いに自分自身を見つめ直さなければならないでしょう。
サービスの縮小は誠に残念ではありますが、自分にはコントロールできない事象です。
これからは短歌の新規投稿はこのブログにて行いたいと思います。
直前に投稿した2首、先人が・・・言葉は・・・は四首で一組として作ったので、
残り2首と共にこちらに再掲いたします。
・ 先人が掬った清水 渓谷に 言葉は跳ねて 遡上うながす
・ 先人が絞った果実 夕焼けに 言葉は満ちて あぶり出される
・ 先人が濯いだ暗夜 星空に 言葉は色を 取り戻し散る
・ 先人が眺めた大樹 山空に 言葉は巡る 一吹きの風
2020年9月1日
短歌 ミルク