子供の感覚や感性はとても鋭くて、巨大ヒーローがデパートの屋上に自分たちと変わらぬ大きさで現れても、テレビの中で戦っていても、同じように大きな声援を送ります。対象を通して見えているものが、平和や優しさというとても大きなものだということを、理解しているからです。短歌の中には、やたら背伸びした表現や、大げさな表現を使って、普通の出来事を事件に見せる作り方が横行しています。本当に訴えたい、変わらないものが奥にない限り、あっさりと見破られてガッカリさせられるものです。スマホ世代にありがちな、目だけが誇張された、本人かどうかも解らない写真を見せられるのは、もうこりごりです。
風呂敷を畳みきれずに着地点さまよう歌に集う影なし
並盛りはどうやったって並盛りです。大きな器に盛ってしまえば並み以下になってしまいます。
2019年6月23日
短歌 ミルク