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短歌のリズムで

言の葉が群れをなすかな鰯雲 暮れゆく空で歌になるらむ

夏の予感

半袖になった途端に、君は磁石のように冷たい鉄を探し求めて彷徨う、まるでジプシー。自転車もバス停もベンチもコーラの缶も、君にとってはただの冷媒でしかないようで、かたつむりというかナメクジに近い格好で溶けている。それが夏が来たことを知るサインだと、その時は気付けなかったけれど。

手に触れる冷たさを乞い頬にあて夏は来たんだ君の隣で

無理に冷静を保とうとしてひねる蛇口の水は生ぬるい。

2019年6月19日
短歌 ミルク
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プロフィール

HN:
ミルク
性別:
非公開
趣味:
頭の体操
自己紹介:
気づく人だけが手に入れられる
輝きを求めて、日々の宝探しを
楽しむように短歌のリズムで進む
足あとのようなものです。

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