実家にあった鳩時計をうるさく感じたのも懐かしい記憶ですが、いつの間にか鳩時計からはゼンマイが消えクォーツとなり、分銅も引けずに飾りだけになってしまいました。あらためて聞いてみると報時はカッコウの声、もともと鳩ですら無かったのです。
イメージだけで白い鳩を採用した人間の身勝手さに抗うように、自分はカッコウだと鳴き続ける扉の中の小さな鳥。人間は名をつけるのも勝手、呼ぶのも勝手なご都合主義で生きていることを思い知らされるのです。半時間おきに。
刷り込みで名を残す術笑えまい鳩と呼ばれる白いカッコウ
多分ナマケモノも一生懸命で、ナマケていないはず。
2019年6月16日
短歌 ミルク