心地よい短歌のリズムに憧れて言葉を並べてみたものの、言葉という道具はそれはそれは奥深いもので、職人の道具が手に馴染むのに時間が掛かるように、自分の心境になじむのには途方もない時間が必要であることが解りました。
それでも普段から手にしていなければその感触も表せないことも現実で、日々の中で気になった事柄を三十一文字にしてみることは、長く続けられるトレーニングになるような気がしています。うまくなりたいとも思いますが、まずは自分にしっくりと馴染む言葉を見つけられることの方が大切な気がしています。
完璧な装置のようだマルーンの電車に消える歌劇団員
律する心が表に現れるとき、美しい風景になると感じました。
2019年5月18日
短歌 ミルク