もう多くのプロ歌人にも蔓延してしまい、媒体を見るごとにツッコミたくなるほど意味不明な落差崇拝や落差依存が酷く目にとまります。初句、結句にわざと持ってくる突拍子もない言葉、高さ、距離、深さ、大きさなど、ただ落差を盛り込むことでしか表現できない幼稚さ、確信犯で口語短歌に旧仮名を放り込んでくる「旧仮名バイアス」と共に、私の最も忌み嫌う歌の形式です。プロや結社に属するような歌人が、こんな稚拙な作り方をしているのですから、短歌人口は増えても短歌が市民権を得られるようになるまで、まだまだ時間が掛かりそうです。
高低差つけて作歌の意図もなくただ垂れ流す落差症候群
歌よりも歌に出るのは歌を詠む歌心なりただ純粋な
2019年6月8日
短歌 ミルク