自己主張をせず、大衆に紛れて暮らす方がリスクが少ないという判断なのか、目立たず大人しく傍観者に徹する人たちがいます。透明であることは、一見それ自体が無害であるかのような印象を与えますが、硯に水を落とせば、それは墨と同じもの。危険でドス黒いものにも、平気で染まってしまったように見えて、透明の印象は一変します。消極的なことや、傍観することは、逆の作用となって弱い方にマイナスの働きを及ぼしかねないことは、少し考えて見ればわかることです。
硯なら墨の色だとわかるまい水はホントに透明が好き
透明だから痛みがわからないなんて言わせませんよ。
2019年6月13日
短歌 ミルク