誰にも教わらず自己流で作っておりますので、短歌になっているかどうかも疑問ですが、素人なりに気をつけていることをお話します。
歌を作っていて思うのは、後で読み返すことに対して耐えられる内容にしたいということです。その時に考えていたこと、感じていたこと、言いたかったことをきちんと後からトレースできるかどうか、未熟な自分の日記のような要素もありますので、よい気分の歌も悪い気分の歌も、投げやりなものは作らないようにしています。
心がけとして、私が三十一文字に込めたいと思っているものは、この3点です。
1・起きたこと 現象、写実
2・起きたことによって動いた心、感じた事 心の景色
3・起きても起きなくても変わらないもの 理(ことわり)、真理
勉強不足で優れた歌がどんなものなのか、まだ私にもよく解ってはいませんが、こんな三色のキャラメルのような歌ならば、長い間楽しむことができるのではないかと感じています。
短歌を作り始めて思うのは、フォーマットの懐の深さです。少々の破調や自由律でも破綻せず、リズムや韻が途切れたとしても、言葉を保持して踏みとどまって、問いかけてくる力を感じます。おまけに現代は、ひらカナ漢字に加え、多種多様な外来語や外国の言葉そのものまで使える恵まれた時代です。なるべくなら使い古された言葉ではなく、自分なりの使い方で言葉という道具を駆使してみたいものです。
また、できれば難しい言葉は使いたくありません。自分が賢くないのもありますが、平易な言葉で表すことができれば、それにこしたことはありません。
短歌の投稿サイトに参加して、たくさんの方の歌を拝見して、とても勉強になっています。刺激も頂けますし、刺激になりたいとも思います。ただ、マルチポストや儀礼的にフォローだけをし合う軽々しさには、あまり賛同できません。ツイッター感覚ではあっても、ツイッターではないものとして、短歌と向き合いたいと思っています。