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短歌のリズムで

言の葉が群れをなすかな鰯雲 暮れゆく空で歌になるらむ

EX005 うたよみん 瞬発力を得るために

うたよみんサイトのプロフィール欄にも短歌を載せています。この場所はフォローなどしていなくても見ることができるようですから、より多くの参加者に触れる可能性があるので、風刺や皮肉、問題提起、他者への伝言など、全く趣のないつまらない歌ばかりを載せています。
あまり時間を掛けずに、発想や思考の瞬発力を養うために始めたのですが、結局手直し手直しと、定まらないことも多くあります。気分で投稿したり、すぐに入替えてしまったり、ゆっくり見て頂くことができないことから、こちらへ残しておくことにいたします。

私は敢えてバラバラなテーマで詠むことを心がけています。とりとめが無くなるのは百も承知ですが、ありとあらゆる事象を切ってその断面を見ることが目的なのですから、絞らないことも一つの方法だと考えています。

・ いつまでも止まぬエラーの行く先は消失といういわば楽園

・ 口論で出来た轍(わだち)のでこぼこを行くのは辛い慣れてはいない

・ 春くらいオシャレをしようカーネルに張り付く桜ひとつふたつと

・ 人間はなんてちっぽけフレームに収まりきらぬ富士のパノラマ

・ まぶしさは遮られる来るチラチラと週末急かす雨の踏切

・ 読むことも読まないことも勉強で胸のふるいは動き続ける

・ 躓いて伸ばされた手の持ち主がおじいちゃんでも嬉しいものだ

・ 道になり利便安全手に入れて元ある何を失ったのか

・ すすげない苦みの記憶酸っぱさが白いカップをくすませている

・ いつまでも自分ばかりを映さずに心の鏡を外向きにする

・ ためらわず春を咲かせるコンチェルト花の音符をなぞる蜜蜂

・ 忘れまい蜂の記憶を春の陽の無限のかたちなぞり刻めば

・ 見渡せば机だらけの教室でメダカは今日もゆっくり泳ぐ

・ 隙間なく金糸ひかれた河川敷 下ごしらえは厚く濃くあり

・ 一折りが閉じない蛇腹吐ききらず吸えば未熟な音を奏でる

多くの時間を掛けて考えたところで、必ずよい歌が作れるということではありません。しかし皆に同等に与えられた同じ一分一秒を大切に有意義な時間として使う手段として、短歌を考えることは素晴らしいことだと思います。拙い短歌であっても、幼稚な言葉であっても、素直に、真面目に紡ぎ出した歌であるならば、どのような歌もいつかその人の宝物となるのでしょう。
人様の意見や評価に左右されず、素直に真面目に時間がかかっても作り続けることが最も大きな楽しさに繋がるのかもしれません。

2020年5月23日
短歌 ミルク
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プロフィール

HN:
ミルク
性別:
非公開
趣味:
頭の体操
自己紹介:
気づく人だけが手に入れられる
輝きを求めて、日々の宝探しを
楽しむように短歌のリズムで進む
足あとのようなものです。

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